任意整理後に返済が難しくなったときの相談・選択肢
目次
任意整理の合意に基づいて毎月の返済を続けているものの、収入の減少や急な支出などにより支払いの継続が難しくなる場合があります。
法テラス(日本司法支援センター)の相談項目では、任意整理後に支払いの継続が困難となった場合が挙げられており、今後の手続として自己破産、個人再生、再度の任意整理、特定調停といった選択肢が案内されています(出典:法テラス公式FAQ)。この記事では、返済の継続が難しくなった際に確認しておきたい情報や、相談窓口での確認事項について整理します。
編集部の一言
返済の継続が難しいときは、手元の和解書や現在の家計状況を整理し、相談窓口の対応範囲や利用条件を確認して問い合わせることが大切です。
任意整理後の返済が難しいときの前提
任意整理後に支払いの継続が困難となった場合、どのような位置づけで返済方法の変更や他の手続が扱われるのかを確認しておきます。
再度の任意整理の位置づけ
法テラスの案内では、任意整理後に支払いが困難な場合の選択肢のひとつとして「再度の任意整理」が挙げられています。
和解後の条件変更が可能かや具体的な対応については、手元の和解書と現在の状況をもとに相談先に確認してください。
任意整理の一般的な仕組みと再交渉
東京弁護士会の説明によると、任意整理は業者と直接交渉して債務の支払方法について合意を目指す方法とされています。また、金融庁の資料においても、当事者間の任意の話し合いによって返済方法を和解するものと説明されています。
これらは任意整理一般に関する説明であり、既存の和解後に再度返済条件を変更できるか、どのような条件で合意できるかを示すものではありません。前回の和解後に返済が難しくなった場合の扱いや条件変更の可否については、手元の和解書の条項と現在の状況をもとに専門家へ確認することが求められます。
相談前に整理する手元の情報

相談窓口や専門家へ問い合わせる前に、手元の契約内容や収支の状況を整理しておくと、現在の状況を伝える際に役立ちます。
和解書
1つ目は、前回の任意整理時に取り交わした「和解書(または合意書)」の控えです。実務上の確認事項として、和解書に記載された返済額や期日、支払いが遅れた場合の条項などが挙げられます。
相談時に確認してもらうため、手元に和解書の控えを用意しておきましょう。
返済状況
2つ目は、これまでの返済実績や現在の未払い状況です。これまで何回分返済を済ませており、残債がどの程度残っているかを確認します。
すでに期日を過ぎて未払いが生じている場合は、その状況もメモに残しておきます。返済状況の整理は、相談窓口へ現状を伝えるための情報となります。
家計と返済可能額
3つ目は、直近の家計状況と返済に回せる金額です。法テラスの案内では、任意整理後の返済継続が困難な場合、家計状況や返済に回せる額を踏まえて手続を検討することが案内されています。
また法テラスの無料法律相談の案内でも、事前に相談内容を整理した手控えメモがあると便利とされています。手取り収入や支出の内訳を整理し、月々いくら返済に回せるかを把握しておくことが実務上の準備として挙げられます。
補足・参考
家計状況を整理する際は、給与明細や通帳、光熱費の明細などを手元に集めておくと、家計収支の状況を確認しやすくなります。
相談窓口で確認する主な論点
専門家や相談窓口を利用する際には、次の点について確認を進めることが実務上のポイントとなります。
返済原資と現在の支払いの見通し
東京弁護士会の任意整理の説明では、一定の収入や支払原資が必要とされています。これは任意整理一般についての説明であり、既存の和解後の再交渉における基準を示すものではありません。
実務上の整理として、現在の返済額と家計の状況を照らし合わせ、既存の支払いを継続できる見通しがあるかどうかを整理したうえで相談時に伝えることが挙げられます。
再交渉の対応方針と費用
任意整理後の案件について再度の交渉を相談する際は、受任の可否や費用、今後の流れを相談先に直接問い合わせて確認してください。
他の手続の選択肢
家計状況や返済に回せる額によっては、再度の任意整理以外の方法を検討する場面もあります。法テラスが案内している手続を含め、どのような手続の選択肢が考えられるかを確認します。
法テラスが挙げる4つの手続の選択肢
法テラスの公式案内(よくある質問)では、任意整理後に支払いの継続が困難となった場合、家計状況や返済に回せる額を踏まえて検討できる手続として以下の4つが案内されています。
・自己破産
・個人再生
・再度の任意整理
・特定調停
裁判所の案内によると、個人再生を申し立てる場合、申立てに必要な書類は裁判所ごとに異なるため申立先の裁判所へ確認が必要とされています。
どの手続が適しているかについては、個別の家計状況や返済に回せる額を踏まえて相談先で検討することが案内されています。
相談先を選ぶ際の確認事項
相談先を検討する際は、窓口ごとの対応範囲や利用条件をあらかじめ確かめておく必要があります。
相談項目の掲載と対応範囲
法テラスでは「任意整理をしましたが、支払いの継続が困難です」という相談項目が掲載されています。ただし、民間事務所を含め、個別の窓口がどのような対応を行っているかについては、相談希望先に確認が必要です。
利用条件と回数・費用
法テラスの無料法律相談には収入等の条件が設けられており、利用回数は「1つの問題につき3回まで」と案内されています。弁護士や司法書士事務所などに相談する場合の費用体系や受任条件も、各窓口への個別確認事項となります。
相談場所と相談方法
法テラスの案内によると、相談場所や相談方法は地域によって異なります。具体的な場所や相談方法は、相談を希望する地域の地方事務所等に問い合わせて確認します。
よくある質問
- 再度の任意整理は必ず応じてもらえますか?
- 任意整理一般は業者との直接交渉や任意の話し合いによるものと説明されていますが、和解後の条件変更が可能かは、手元の和解書と現在の状況を相談先に確認してください。
- 支払いが遅れると一括請求されますか?
- 支払いが遅れた場合の扱いは、手元の和解書と現在の状況を相談先や専門家に確認してください。
- 再交渉の回数に制限はありますか?
- 再交渉の回数や条件を知りたい場合は、手元の和解書と現在の状況を相談先に確認してください。なお、法テラスの無料法律相談の利用回数については、収入等の条件を満たす場合「1つの問題につき3回まで」と案内されています。
- 以前とは別の相談窓口に問い合わせても受け付けてもらえますか?
- 以前の依頼先以外の窓口が任意整理後の事案に対応しているかどうかは窓口ごとに異なります。各窓口の受付対象や対応方針を事前に確認してください。
- 返済が難しい場合、どのような手続の選択肢がありますか?
- 法テラスの案内では、家計状況や返済に回せる額を踏まえて検討する手続として、自己破産、個人再生、再度の任意整理、特定調停が挙げられています。
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※本記事は一般的な解説であり、具体的な手続きは資格を持つ弁護士・司法書士にご相談ください。
まとめ|返済が難しくなったときは手元の情報と相談先を確認
この記事のまとめ
・前提の確認:和解後の再交渉の可否や条件は個別に確認する
・手元の整理:和解書や返済状況、家計状況と返済に回せる額を整理しておく
・手続の選択肢:法テラスでは自己破産、個人再生、再度の任意整理、特定調停が案内されている
・窓口の確認:受付対象や利用条件、費用体系、相談方法を事前に問い合わせる
任意整理後の返済継続が困難となった場合は、手元の和解書や家計状況を整理したうえで、相談先の利用条件や対応範囲を確認して相談を検討してください。
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