ギャンブル依存症セルフチェック20項目|重症度がわかる無料診断テスト【2026年版】

ギャンブル依存症セルフチェック20項目|重症度がわかる無料診断テスト【2026年版】
目次

あなたのギャンブルは「趣味」か「依存」か——セルフチェックで確かめる前に

「負けが続いているのに、また賭けてしまった」「ギャンブルのことが頭から離れない」——そんな気持ちを抱えながらも、「自分はまだ大丈夫」と自分に言い聞かせていませんか。

ギャンブル依存症は、本人が気づきにくい点が最大の特徴です。国内の研究では、成人のうち数十万人規模が問題ギャンブルのリスクを抱えているとされており、「本物の依存症かどうか」は専門機関でなくても、標準化されたセルフチェックである程度把握できます。

この記事では、国際的に使用されている診断基準をもとにした20項目のセルフチェックリストを提供するとともに、重症度別の次のステップ・相談先・回復への道筋を誠実にお伝えします。ひとりで抱え込む前に、まず「現在地」を確認してみてください。

この記事でわかること

・ギャンブル依存症の国際的な診断基準(DSM-5)の概要

・20項目のセルフチェックリストと採点方法

・重症度(軽度・中等度・重度)ごとの対処法と相談先

・家族・職場・お金の問題への影響と早期対処の重要性

・無料で使える公的相談窓口の一覧

ギャンブル依存症とは何か——医学的な定義と日本の現状

WHO・DSM-5が定める「ギャンブル障害」の定義

ギャンブル依存症は、現在の医学では「ギャンブル障害(Gambling Disorder)」として精神疾患のひとつに分類されています。アメリカ精神医学会が発行するDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)では、次の9項目のうち4項目以上が12カ月以内に認められる場合にギャンブル障害と診断されます。

・興奮を得るためにより多くの金額で賭けなければならない(耐性)

・ギャンブルを減らそうとすると落ち着かない・イライラする(離脱症状)

・ギャンブルをコントロールしようとしても繰り返し失敗する

・ギャンブルのことを頻繁に考える(過去の体験・次の計画など)

・苦しいとき・落ち込んだときにギャンブルで気持ちを紛らわす

・負けたお金を取り戻そうとして翌日また賭ける(追いかけ行動)

・ギャンブルへの関与を隠すために嘘をつく

・ギャンブルが原因で重要な関係・仕事・機会を失った、または失うリスクがある

・ギャンブルによる絶望的な財政状況を救済するために他者に頼る

補足・参考

DSM-5の基準では、4〜5項目で軽度・6〜7項目で中等度・8〜9項目で重度と重症度が区分されています。本記事のセルフチェックはこの基準を参考に構成しています。ただし、確定診断は必ず精神科医・専門機関で受けてください。

日本における問題ギャンブルの規模

厚生労働省が2017年に発表した調査(久里浜医療センター実施)では、成人のうち生涯で問題ギャンブルに相当した経験を持つ人は約3.6%(約320万人)と推計されています。パチンコ・スロット・競馬・競輪・競艇などの公営競技が身近にある日本では、欧米と比較しても問題ギャンブルのリスクが高い環境にあるといえます。

また、ギャンブル障害の平均的な治療開始時期は発症から7〜10年後とされており、多くの人が長期間にわたって悩みを抱えたまま生活しているのが現実です。早期のセルフチェックと相談が、回復への近道になります。

ギャンブル依存症セルフチェック20項目——今すぐ確認する

チェックの前に——正直に答えることが大切な理由

このセルフチェックは、あなたを批判するためのものではありません。「自分がどの段階にいるか」を客観的に把握し、次の行動を考えるための道具です。過去12カ月間の自分の行動・気持ちを思い返しながら、できるだけ正直に答えてみてください。

採点方法:各項目に「はい(1点)」「いいえ(0点)」で答え、合計点を計算してください。

【1〜5問】賭けの規模と時間に関する項目

番号 質問内容 はい いいえ
Q1 興奮を維持するために、以前より多くの金額を賭けるようになりましたか? 1点 0点
Q2 ギャンブルに費やす時間が、当初の計画より大幅に伸びることがありますか? 1点 0点
Q3 「少しだけ」と決めたのに、気づいたら予算を大きく超えて賭けていたことがありますか? 1点 0点
Q4 ギャンブルの金額や頻度を減らそうと試みたが、うまくいかなかったことがありますか? 1点 0点
Q5 勝っているときに「やめておこう」と思えず、さらに続けてしまうことがありますか? 1点 0点

【6〜10問】気持ち・感情に関する項目

番号 質問内容 はい いいえ
Q6 ギャンブルをやめようとすると、イライラ・落ち着かなさ・不安感を強く感じますか? 1点 0点
Q7 気持ちが落ち込んだとき・ストレスが高まったときに、ギャンブルで気分転換しようとしますか? 1点 0点
Q8 ギャンブルしていないときでも、過去の勝負や次の賭けのことが頭から離れないことがありますか? 1点 0点
Q9 ギャンブルをしているときだけ「本当に生きている」と感じることがありますか? 1点 0点
Q10 ギャンブルをやめられない自分に対して、強い罪悪感・自己嫌悪を感じていますか? 1点 0点

【11〜15問】お金・借金に関する項目

番号 質問内容 はい いいえ
Q11 負けたお金を取り戻すために、翌日以降も賭け続けた(追いかけ行動)ことがありますか? 1点 0点
Q12 ギャンブルの資金を工面するために、消費者金融・クレジットカードのキャッシングを使ったことがありますか? 1点 0点
Q13 家族・友人・知人からギャンブルのためにお金を借りたことがありますか? 1点 0点
Q14 生活費・家賃・光熱費などをギャンブルに使ってしまったことがありますか? 1点 0点
Q15 ギャンブルの借金や損失を隠すために、家族や周囲に嘘をついたことがありますか? 1点 0点

【16〜20問】生活・人間関係への影響に関する項目

番号 質問内容 はい いいえ
Q16 ギャンブルが原因で、家族や大切な人との関係が悪化したことがありますか? 1点 0点
Q17 ギャンブルのために、仕事・学校・重要な予定を欠席・遅刻・早退したことがありますか? 1点 0点
Q18 ギャンブルを誰かに止めてほしい・助けを求めたいと思ったことがありますか? 1点 0点
Q19 ギャンブルの問題がひどくなったとき、「消えてしまいたい」「死にたい」と思ったことがありますか? 1点 0点
Q20 ギャンブルを完全にやめることができると自信を持って言えないと感じていますか? 1点 0点

注意

Q19(「消えてしまいたい」「死にたい」と思ったことがある)に「はい」と答えた方は、合計点にかかわらず、いのちの電話(0120-783-556)や相談窓口に今すぐご連絡ください。ひとりで抱え込む必要はありません。

セルフチェック結果の見方——4段階の重症度判定

合計点と重症度の目安

合計点 重症度の目安 判断の目安 推奨される次のステップ
0〜2点 問題なし〜低リスク 現時点では問題的なギャンブル行動は少ない 引き続き自己管理を意識する
3〜5点 要注意(グレーゾーン) 問題ギャンブルの兆候が見られる段階 ギャンブル日記・予算管理の見直し・相談窓口の活用
6〜9点 中等度(依存傾向あり) DSM-5の中等度基準に相当する可能性 専門相談機関・精神科・自助グループへのアクセスを検討
10〜20点 重度(依存症の疑い強い) 日常生活・家族・仕事に深刻な影響が出ている可能性 精神科医・専門病院への受診・債務整理の相談を並行して検討

編集部の一言

このセルフチェックは参考指標であり、医療診断の代わりになるものではありません。「3点以上だったから依存症だ」と自己断定するのではなく、「専門家に相談するきっかけ」として活用してください。重要なのは、点数よりも「自分のギャンブル行動が生活に影響を与えていないか」という視点です。

重症度別・状況別の対処法4選——次に取るべき行動

【3〜5点】グレーゾーン:今すぐできる自己管理のステップ

グレーゾーンの段階では、まだ本人の意識的な取り組みで生活への影響を抑えられる可能性があります。以下の自己管理ツールを試してみてください。

ギャンブル日記をつける:日付・場所・使用金額・感情状態を記録する。客観視が依存の進行を抑える第一歩

月間の上限予算を設定する:「使って良い上限額」を決め、それを超えたらその月はやめる

ギャンブルをしない時間帯・曜日を決める:構造的なルールを作ることで衝動をコントロールしやすくなる

ギャンブルをしたくなる「トリガー」を把握する:ストレス・飲酒・特定の場所など、引き金になる状況を特定する

【6〜9点】中等度:専門相談と自助グループを活用する

中等度の段階では、本人の意志だけでコントロールするのが難しくなっていることが多いです。「やめようと思えばやめられる」という考え方自体が依存症の症状の一部です。以下の選択肢を事例として参考にしてください。

精神保健福祉センターへの相談:都道府県ごとに設置されており、無料・匿名で相談できます

GAミーティング(ギャンブラーズ・アノニマス)への参加:同じ問題を抱える当事者が集まる自助グループ。全国各地で開催

久里浜医療センターのギャンブル専門外来:日本で最も実績のあるギャンブル依存症専門医療機関のひとつ

NACS(国立精神・神経医療研究センター)の相談窓口:依存症の専門的な情報・相談窓口を提供

【10〜20点】重度:医療・法律・家族支援を同時に動かす

重度の場合、ギャンブルの問題と借金問題・家族崩壊が複合的に絡み合っていることが多くあります。どれか一つだけを解決しようとしても、他の問題が足を引っ張って回復が遅れることがあります。以下の3つを並行して動かすことが有効な選択肢のひとつです。

精神科・心療内科への受診:ギャンブル依存症の治療プログラムを提供している医療機関を探す

家族への開示と連携:家族向けの自助グループ「ギャマノン」も活用できます

債務整理の法律相談:借金が膨らんでいる場合、弁護士・司法書士への相談が回復の土台になります。法テラス(0120-078-374)は無料で相談できます

【家族向け】依存者を支える立場の方への対処法

ギャンブル依存症は「本人だけの問題」ではなく、家族全体に影響を及ぼします。家族が適切な知識を持ち、適切な距離を保つことが、長期的な回復につながります。

本人のお金の管理を引き受ける:給与・通帳・カードを家族が管理するのは、ひとつの選択肢です

「尻拭い」をしない:借金を肩代わりし続けることは、依存症の進行を助長する可能性があります

ギャマノン(GA家族会)に参加する:自分自身の回復とサポートのために、家族の自助グループを活用することが選択肢のひとつです

家族自身が相談窓口を使う:精神保健福祉センターは家族からの相談も受け付けています

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全国対応・匿名相談OK。ギャンブルが原因の借金も、法律的な解決策を一緒に考えます。まずは3分で状況を確認してみてください。

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ギャンブル依存症が引き起こす3つの深刻な問題

問題1:借金の雪だるま——平均負債額と破綻のパターン

ギャンブル依存症の患者が抱える借金の平均額は、専門機関の調査によると300〜500万円前後とされており、100万円を超えるケースが過半数を占めます。借金の特徴的なパターンとしては以下が挙げられます。

・消費者金融・クレジットカードの複数社借り入れ(マルチ債務)

・家族・友人から「一時的に貸して」という形での借り入れ

・給料日前に手元資金がほぼゼロになるサイクルの繰り返し

・借金返済のためにさらに賭けて「取り戻そうとする」悪循環

この悪循環が続くと、通常の返済能力を超えた多重債務状態となります。借金問題は「ギャンブルをやめてから解決する」のではなく、やめると同時に・あるいはやめる前から法律的なサポートを求めることが重要です。自己破産・個人再生・任意整理などの債務整理手続きは、弁護士・司法書士への相談から始められます。

問題2:家族・職場関係の崩壊

ギャンブル依存症の進行に伴い、最初に失われるのは信頼関係です。嘘・借金隠し・お金の横領(家族の財布から取る、会社の経費を流用するなど)が発覚することで、家族関係・職場関係が修復困難なレベルにまで悪化するケースも少なくありません。

「ギャンブルさえやめれば元に戻れる」という期待を持ちつつも、信頼を回復するには長い時間と継続的な努力が必要です。家族カウンセリングや家族向け自助グループ(ギャマノン)の活用は、回復の過程を支える選択肢のひとつとして広く知られています。

問題3:精神的健康への影響——うつ・不眠・希死念慮

ギャンブル依存症は、単独で存在することは少なく、うつ病・不安障害・アルコール依存症などの問題と同時に抱えている「共存症」のケースが多いことが研究で指摘されています。

特に注意が必要なのは希死念慮(死にたいという気持ち)です。ギャンブル依存症の患者における自殺リスクは、一般集団と比較して高いという研究報告があります。「もう消えてしまいたい」という気持ちが浮かんだ方は、以下の相談窓口を選択肢のひとつとして検討してください。

緊急の相談窓口

いのちの電話:0120-783-556(無料・24時間)
よりそいホットライン:0120-279-338(無料・24時間)
こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556

公的・民間の相談窓口8選——無料で使えるサポートリスト

相談窓口の種類と特徴を比較する

相談窓口 対象 費用 特徴 連絡方法
精神保健福祉センター 本人・家族 無料 都道府県設置・専門相談員対応 電話・来所
久里浜医療センター 本人 保険適用 ギャンブル依存症専門外来・入院治療も対応 電話予約・来院
ギャンブラーズ・アノニマス(GA) 本人 無料(任意寄付) 全国各地でミーティング開催・当事者の体験共有 公式サイトで会場検索
ギャマノン 家族・友人 無料(任意寄付) 依存症者の家族向け自助グループ 公式サイトで会場検索
法テラス 本人・家族 無料(審査あり) 法律相談・弁護士費用の立替制度あり 0120-078-374
消費生活センター 本人・家族 無料 借金・金融トラブルの初期相談 188(いやや)
よりそいホットライン 全員 無料 24時間対応・専門回線あり 0120-279-338
NCASA(依存症対策全国センター) 本人・家族・支援者 無料 依存症全般の相談・資料提供 公式サイト・電話

編集部の一言

「電話をかけるのが怖い」という方は、まず精神保健福祉センターのWEBフォームやメール相談から始めることも選択肢のひとつです。相談したこと自体が家族にバレることはありませんので、まずは匿名でOKな窓口から一歩踏み出してみてください。

ギャンブル依存症の回復プロセス——5つのステップ

ステップ1:認める——「自分は依存しているかもしれない」と受け入れる

依存症からの回復において最初にして最も難しいのが、「自分には問題がある」と認識すること(アクノレッジメント)です。「意志が弱いから」「追い込まれているだけ」という自己解釈は、専門家への相談を遅らせる要因になります。このセルフチェックで得点が高かった方は、「問題があるかもしれない」という可能性を真剣に検討してみてください。

ステップ2:相談する——一人で解決しようとしない

ギャンブル依存症は、意志の力だけで克服できる問題ではないとされています。脳の報酬系に関わる神経生物学的なメカニズムが絡んでいるため、専門家・当事者グループ・家族のサポートを複合的に活用することが回復への現実的な道筋といえます。

ステップ3:環境を変える——ギャンブルにアクセスしにくくする工夫

回復初期において特に重要なのは、環境的なバリアを作ることです。以下の方法が事例として挙げられます。

・競馬・競輪・競艇のネット投票口座を解約・休止する

・パチンコ店・カジノへの入場禁止申請(自己申告プログラム)を活用する

・給与を家族の口座に振り込むよう勤務先に依頼する

・クレジットカードを家族に預ける・解約する

・ギャンブルの仲間・環境から物理的に距離を置く

ステップ4:借金問題と同時に動かす——財政の安定が回復を支える

ギャンブルをやめても、借金の返済プレッシャーが残っていると「また賭けて一気に返せないか」という思考に引き戻されるリスクがあります。借金問題を法的に整理することは、回復の基盤を作る重要な選択肢のひとつです。

弁護士・司法書士への相談により、任意整理・個人再生・自己破産といった手続きについて具体的な情報を得ることができます。費用が心配な方は、法テラスの法律扶助制度(審査あり)を活用することも選択肢のひとつです。

ステップ5:長期的な回復を続ける——再発を前提にした計画を持つ

ギャンブル依存症の回復は、「やめた瞬間に終わり」ではなく、再発(スリップ)を織り込んだ長期的なプロセスです。GAのミーティングへの継続参加・定期的な医療受診・家族との継続的な対話が、再発後の立て直しを支えます。「一度再発したら終わり」ではなく、再発しても相談窓口に戻ることが、回復の継続につながります。

ギャンブルの種類別・依存リスクの特徴比較

公営競技・パチンコ・オンラインカジノの依存リスクを知る

ギャンブルの種類 平均還元率 依存リスクの特徴 アクセスのしやすさ
パチンコ・スロット 約80〜85% スロットマシン効果・連続プレイ・「もう少しで当たる」感覚が強い 非常に高い(全国に約8,000店舗超)
競馬(公営) 約75〜80% 高額馬券・ネット投票で24時間アクセス可能・レース間隔が短い 高い(JRAネット投票あり)
競艇(公営) 約75% 1レース約2分・短時間での反復が依存を加速させる可能性 高い(ボートレースチケット・ネット投票あり)
競輪(公営) 約75% ナイター・ミッドナイト競輪でほぼ毎日開催・ネット投票あり 高い(楽天競輪等のアプリあり)
オンラインカジノ(海外サイト) 約94〜97%(表記上) 日本法令上の合法性に疑義あり・スマホで24時間・高速プレイ 非常に高い(スマホのみ)
スポーツベッティング(海外) 約90〜95% スポーツ観戦と結びつき日常化しやすい・日本では違法 中〜高(スマホのみ)

注意

オンラインカジノ・海外スポーツベッティングサイトの利用は、日本の法律(刑法の賭博罪等)において問題となる可能性があります。「海外サイトなら合法」という主張は法的に不確かであり、利用には十分な注意が必要です。依存に加えて法的リスクも抱えてしまう前に、早期の相談を検討してください。

還元率が高いほど安全ではない理由

「還元率が高い=負けにくい=依存リスクが低い」という誤解がありますが、これは正確ではありません。依存リスクを高める要因は、還元率よりも「プレイの速度」「連続性」「アクセスのしやすさ」の方が大きいと研究者の間で指摘されています。スマホで24時間どこでもプレイできる環境は、依存のサイクルを加速させる可能性があります。

債務整理3手法の比較——ギャンブル依存症の借金に適用できるか

任意整理・個人再生・自己破産の違いを整理する

手続き 概要 借金の減額幅 資産への影響 ギャンブル債務への適用
任意整理 弁護士が債権者と交渉し、将来利息のカットや分割払いの再設定を目指す 将来利息のカット中心・元本は基本的に残る 住宅・車への影響が比較的少ない 適用可能。ギャンブルを原因とした借金でも手続き上は問題なし
個人再生 裁判所を通じて、借金を大幅に圧縮した返済計画を立てる 元本を大幅に圧縮できる場合がある(最大1/5程度) 住宅ローン特則を使えば自宅を残せる場合がある 適用可能だが、免責不許可事由に該当するリスクはない(自己破産と異なる)
自己破産 裁判所に申立てをして、原則として全ての債務の免責(支払い義務の消滅)を目指す 免責が認められれば大幅な負担軽減の可能性 一定額以上の資産は清算される場合がある ギャンブルによる浪費は「免責不許可事由」に該当する可能性があるため、裁判所の判断による

補足・参考

自己破産においてギャンブルによる借金は「浪費」として免責不許可事由(破産法第252条)に該当する可能性があります。ただし、実務上は裁量免責(裁判所の裁量による免責)が認められるケースも少なくありません。具体的な判断は必ず弁護士・司法書士に相談してください。

よくある質問

ギャンブル依存症って、意志の弱い人がなるものじゃないですか?
これはよくある誤解です。ギャンブル依存症は、脳の報酬系(ドーパミン系)に関わる神経生物学的な変化が関与していると考えられており、意志の強さ・弱さとは直接の関係はないとされています。まじめで責任感の強い方がギャンブル依存症になるケースも多く報告されています。「やめられないのは意志が弱いから」という自己批判は、回復の妨げになることがあります。
このセルフチェックで高得点だったら、もうギャンブルはできないってことですか?
セルフチェックは診断の代わりにはなりません。高得点だった場合は、専門機関への相談を検討するきっかけとして受け取ってください。「二度とギャンブルができない」という結論ではなく、「現在の使い方が生活に影響を及ぼしていないか見直す必要がある」という意味合いで活用してください。
ギャンブルによる借金でも債務整理はできますか?
任意整理・個人再生については、ギャンブルによる借金であっても手続き上は対象となります。自己破産の場合、ギャンブルによる浪費は免責不許可事由に当たる可能性がありますが、裁量免責が認められることも実務上あります。具体的な状況については、弁護士または司法書士への相談をお勧めします。法テラスを通じれば無料相談も利用できます。
家族にバレずに相談できる窓口はありますか?
精神保健福祉センター・よりそいホットライン・GAミーティング(匿名参加可能)など、匿名で利用できる相談窓口は複数あります。法律相談においても、弁護士には守秘義務があるため、相談内容が家族に伝わることはありません。「バレたくない」という気持ちは自然なことですので、まず匿名相談から始めることは十分現実的な選択肢です。
自助グループのGAって、宗教的な団体ですか?入りにくいです
GA(ギャンブラーズ・アノニマス)は特定の宗教団体ではありません。12ステッププログラムをベースにした当事者の自助グループで、参加は自由・費用は任意の寄付のみです。「ハイヤーパワー(自分を超えた力)」という概念が登場しますが、宗教的な信仰を求めるものではなく、各自の解釈で取り組むことができます。見学だけでも歓迎されていますので、まず一度足を運んでみることも選択肢のひとつです。
パチンコは公営競技じゃないから依存症にはなりにくいですか?
パチンコ・スロットは公営競技(競馬・競輪・競艇・オートレース)とは異なる法的位置づけですが、依存リスクという観点では公営競技と同様またはそれ以上のリスクがあるとされています。店舗数が多い・遊技時間が長い・連続プレイが可能という特性が、依存を加速させる要因になり得ます。日本のギャンブル依存症患者の中では、パチンコ・スロットが関与するケースが最も多いとされています。
回復した人のほとんどはギャンブルを完全にやめているんですか?
ギャンブル依存症の回復については、「完全断ギャンブル(アブスティネンス)」を目標とするアプローチが標準的とされています。アルコール依存症と同様、「コントロールしながら適度に続ける」ことは、依存症と診断された方には難しいとされる場合が多いです。ただし、回復の形は個人によって異なりますので、専門医や支援者と相談しながら自分に合った目標を設定することが大切です。

🤝 ギャンブル依存症の相談窓口

一人で抱え込まず、専門の相談窓口や自助グループにつながることが回復の第一歩です。以下は公的・非営利の相談窓口です。

GA日本 (Gamblers Anonymous Japan) — 当事者の自助グループ・全国ミーティング

ギャマノン — 家族・友人のための自助グループ

久里浜医療センター ギャンブル依存症外来 — 専門治療プログラム

まとめ|セルフチェックは「気づき」の第一歩——一人で抱え込まないでください

この記事では、ギャンブル依存症の医学的な定義から20項目のセルフチェック・重症度別の対処法・相談窓口・債務整理の選択肢まで、できる限り誠実に解説してきました。

この記事のまとめ

・ギャンブル依存症はDSM-5で定義された精神疾患であり、意志の問題ではない

・20項目のセルフチェックで、3点以上であれば専門相談を検討することが選択肢のひとつ

・重症度に応じて、自己管理・専門相談・医療受診・法律相談を段階的に組み合わせることが重要

・ギャンブルによる借金は任意整理・個人再生・自己破産の対象となりうる(専門家への確認が必要)

・精神保健福祉センター・法テラス・GA・ギャマノンなど、無料で使える公的相談窓口が複数ある

・回復は「やめる瞬間」ではなく、長期的なプロセス。再発しても相談窓口に戻ることが大切

・「死にたい」と感じている方は、いのちの電話(0120-783-556)に今すぐ連絡してください

セルフチェックで高い点数が出ても、それはあなたが「ダメな人間だ」ということではありません。「今、助けが必要な状況にある」というサインです。その気づきを持てたこと自体が、回復への第一歩といえます。

借金の問題・家族への影響・仕事への支障——どんな状況であっても、一人で抱え込まないでください。公的な相談窓口・専門医療機関・自助グループ・法律の専門家が、あなたの次の一歩を支える選択肢として存在しています。

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補足・参考

本記事は養分のトリセツ編集部が、公開情報・学術資料をもとに作成した情報提供コンテンツです。医療診断・法律的アドバイスの代わりにはなりません。具体的な判断は精神科医・弁護士・司法書士など各専門家にご相談ください。

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この記事を書いた人

養分のトリセツ編集部|投資詐欺・情報商材・悪質ビジネスから身を守るための情報を、金融庁・消費者庁・国民生活センターの公開資料に基づき発信。「絶対儲かる」「誰でも稼げる」を疑い、自分の頭で判断できる消費者を増やすことを目指します。具体的な相談先・対処事例も紹介。

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